にこやかな殺し屋

第64話

ドカッ!ゴッ!

後ろで鈍い音がして振り向けば、

「怪我はありませんか?」と微笑む顔。手にはライフル。

その亀島の、本当に足の下にはダウンしている敵。


今、助けられたんだから、怪我なんて、あるはずがない。


私は上に視線を向けた。

「お前……」

「なんでしょう?」

「…上から?」

確か、ライフルで援護してたはず…

「飛び降りました」

当の本人は飄々と答える。

「ちょうどいい所にクッションがあって助かりましたー」

「あ、あぁ。クッションな…」


想像するに、

ドカッ! はクッションもとい、敵の上に降り立った音で

ゴッ!がライフルでぶん殴った音――

と言ったところだろう。


やれやれと亀島は買い替えた眼鏡を指で上げる。

緊張感のないオレンジの縁。

「眼鏡替えてから、好調だな」

「軽いんですよ~何もかも」

歌うように言う。

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