第58話
どこをどう触ればいいんだ?
「わかんねー。お前わかる?」
聞いたのは、亀島は坊っちゃんだから家にあっただろうと思ったから。
偏見だな…
しかし、思った通り亀島は知っていた。
聞きたいレコードを渡して掛けてもらう。
独特なノイズ。
流れてきたのはスローテンポの曲。
囁くような女性の声が歌う。
私はポケットから煙草を出してくわえた。
マサの動きをなぞる。
今の私はとてつもなく
おっさんくさいだろう…
マサは30代には見えなかった。
初めて会ったときもじいさんに見えた。
…あぁ…さっきから
センチメンタルだ……
「ブルース?」
「シャンソン…かな?」
慣れない煙草だけれど、深く煙を吸い込んでみる。
けほっけほっ!
むせ返ったので煙草を揉み消した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。