第52話

木の扉の前。なぜか神や仏の話になる。


「神よ!!」

亀島は勢いよく扉を開け放った。

「――っ!!」

息を詰めた。目の前に広がるのは礼拝堂。と古びたマリア像一体。


亀島が十字を切る。

何秒経ったのか、亀島が「行きましょう」微笑んだ。いつかも見た、哀しそうな笑み。


先に歩きだすのを、「ちょい待ち!」止める。

私はマサの銃をベルトから出した。

「今日からお前のだ」

銀のオートマ銃を亀島は受け取った。


「ホルスター、買わなきゃいけませんね」


その呟きをどんな表情をして言ったのか、私は見ていない。


その時、亀島の真似をして手を握り合わせて祈っていたから…。

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