第41話

最初はマサさんだけが、仕事に出掛けていたが、

「そろそろ俺も行かせろ」

「まだ駄目だ」

「ケチオヤジ~」

「うるさいぞー、わがまま嬢ちゃん」

そういうやりとりがあったにもかかわらず、ある日先輩はマサさんのあとをこっそり追っていった。


僕は留守番に撤していたから、何があったかわからないけれど、先輩の働きはマサさんも「本当に素人か!?」驚くほど思い切っていたらしい。

「登場より驚いた」という。


それからは二人で仕事に行くようになった。


二人は憎まれ口のたたき合いをすることも多かった。

その姿は楽しそうなのだけど。


よき相棒


よき友人


そして…よき親子


――に見える。


言ったらきっとお互い

「誰がこいつを!」

とけなし合うに違いない。


悪いことだとは思わない。むしろ良いことだと思う。


二人の言い合いに噴き出して、的を外してしまうこともあった。


――……

そんなふうに、一年半があっという間に経った。

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