第35話

「買い出し」

「誰と?」

「美羽と。女性陣担当」

一瞬文句をいいそうな雰囲気になったが、「わかったわ」渋々ながら頷いた。

「すぐそこだから」

「あの人と行けばわかるでしょ」

素っ気ない突っ込みが背中から返ってきた。


外に出て、「買い出しだそうよ」無愛想に伝えても、美羽はそうと微笑んで答えた。


「…何かしら?」

スイに歩きながら睨まれているので、戸惑いを隠せない。

「大人である余裕?」

「…なんというか……」

美羽は一瞬考えた。

「40年生きてきた分だけの、蓄積されたもの…かしら?」

苦笑い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る