第19話

「フォルテ先生、当直変わりますよ」

「エイジ先生!何かあったんですか?」

スクールOG、グレーのボブカット、ぱっちり二重のフォルテは不安げな顔をした。

「何もないよ。当直する?…モニタールーム使いたいんだ」

「日本と、ですか?」

「そういうこと。夜中交信になるから、どうせ起きてるなら当直もやってしまおうと思って」

「相変わらずタフですね」

「帰るなら、映画でも行けば良いよ」

「最近これ観たいっていうのないんですよねー」

フォルテは腕を組んだ。

「私が黙っていればいいんですものね」

「言っても構わないよ」

「いいえ!恩師を裏切ることは出来ません」

エイジはフォルテの頭を撫でた。

「子ども扱いしないで下さい」

「で…当直どうする?」

「…します。煙草は屋上で」

「オーケーオーケーオーケー」

苦笑いしながら取り出しかけた煙草を閉まった。

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