第12話
「わかっている」
笑顔のショウヘイと仏頂面のハヤテ。これでは立場が逆転だ。
それでもこの時のハヤテにはショウヘイの交際云々のを突っ込む余裕が無かった。
「父さん、プロポーズするなら街の巨大スクリーンがいいですよ」
「あれを使ってのプロポーズはまだ流行りだったのか?」
「父さん知ってるんですか?」
「あれは私が中学生の時に流行り出したんだ。当時五十万程したはず」
「今もですよ。そのままなんだ~」
ショウヘイは頷いて紅茶を飲んだ。
「…お母さん、かぁ……」
呟いて照れ臭そうに、だが嬉しげに笑う。
「いーや待て待てまだ決まってないぞ」
ハヤテが突然訂正し出した。しかし時すでに遅し。
「でもさっきの反応はぁ…」
ニヤリとして見られると言葉が出てこなかった。
確かに、何度か話していくうちに自然に、この人ならと思うようになっていた。
向こうがどう考えているか、だ。
こっちばかり先走っても仕方がない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。