第6話

なんだったんだ?


首を傾げていると「おじさん、早く」急かされる。

「いや、スーツで…」

さっきから大人しい息子を見ると「僕もぜひ父さんのカジュアル姿を見てみたいですね」とにこりとされた。


ハヤテは息子に弱い。

ユウヘイとコウヘイが持っている上下を掴むと風呂場へ消えた。

三人も風呂場前で待機する。

「もーいいかい」

コウヘイが聞く。

「まだだ」

「もーいいかい」

次はユウヘイ。

「まだだ」

「もーいいかい」

またコウヘイ。

「しつこいぞ。お前たち、もう大学生だろう」

ドアの向こうではハヤテが着慣れない服に悪戦苦闘していた。


ハヤテがドアを開けると「おー…」と三人が目を丸くした。


似てる…


ともするとエイジより…

「…どうだ?」

「格好良い!」

「水色がまた栄えるな」

「おじさんさ、エイジおじさんみたいな着方じゃなく…」

ユウヘイが服の微調整をする。どうやら三人の中で一番センスがいいのはユウヘイらしい。

「どうよ?」

「ちょっと別人に見える…」

「このくらいはな」

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