第49話

「___死にたくないッ」



バチッと音が鳴りそうなくらい勢いよく開かれた瞼。


視界に映る天井が、あれは夢だったんだと教えてくれた。



「はぁ…はぁ……夢、夢か…」



よりにもよって死ぬ時の夢を見てしまうなんて、最悪の寝起きだ。



「悪い夢でも見たか」


「ッッ」



突然掛けられた声に驚いて体を起こすと、ドアにもたれていたのは男も女も虜にしてしまいそうな綺麗な顔をした久我昴だった。



「また死にたくないって言ってた」


「……」


「まだ、じゃなくまたって、まるで死んだことがあるような寝言だなと思ってな」


「っ…」

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