第22話
5万円近く手に入れた、これだけあれば…。
「あ、そうだ」
ハッと思い出したのはへそくり、というか自分の通帳。
小学生5年生から自分の金は自分で管理しろと通帳を渡され、お年玉や毎月の小遣いにはできるだけ手を付けずに貯めていた。
下着を入れているタンスの奥に手を伸ばすと、30万が入った通帳があった。
管理しろと言われるより前のお年玉は親に預けていたんだけど、予想通り全て使われており手元にあるのはこれだけ。
頑張って貯めたと自分でも思う。
お年玉なんて親戚もそれなりにいてかなりの金額になるはずなのに、そのお金は一体どこに、誰に使われたのやら。
そんなこと、深く考えなくても分かっているんだけど。
「まぁ、これだけあれば」
後はキャリーバッグに必要最低限の物を詰めるだけ。
「これでよしっと」
詰めるだけ詰めてそろそろご飯食べ終えたころだろうと、下に行き冷めた料理を温め直してさっさと食べた。
1人寂しく食べるのに慣れたなんて、可哀想すぎるよね…と自分の頭を撫でてあげたい。
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