第107話

マリアは髪を耳に掛けて頷く。

「母の形見です」

ロザリオを出そうと動くと、ミルクティーブラウンのロングヘアーが揺れた。


「で、俺に何か?」

「はい。ゴッドさんに、街で見掛けたら、孤児院に泊まらせるように言われまして」


ゴッド……

何を企んでいる?


「そうか。助かる」

サリッシュは友人二人を示した。

「ええ。案内します」

マリアは前を歩いた。余計な事を一切訊いて来なかった。

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