第80話

「あの瞬間まで、怖かった。…好きな人のためなら、この手を血で染めても構わないって…思ってたのに……」

「……そういう普通の感覚を…無くさないで?」

レッドは立ち上がる。


サリッシュが何か聞きたそうにレッドを見詰めていた。

「何かしら?」

「短銃以外の重さがあった」

「短銃?ああ、箱の中ね」

サリッシュが手で示した箱の形で勘づき、苦笑いした。

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