第68話
タムタは耳を塞ぎ、チラチラ見やるのがやっとだというのに、サリッシュはしっかりと目を開け、山賊の手だけ狙っていた。
飛び出す薬莢が時折頬をかすっても動じない。
弾丸は正確に山賊の手を撃ち抜き、武器を次々落としていった。
「…終わり?」
「まだだ」
銃を投げ捨て、剣を両手に走る。
タムタはすぐ気付いた。
「あれ?自分の剣じゃない…あ!」
足下にサリッシュの剣が置いてあった。
………自分の敵じゃないから?
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