第35話

牛舎は煉瓦の壁だけ残し、焼けたような煤が付いていた。

その横に比較的新しい煉瓦で、新しい造りの平屋が立っていた。

「この平屋、恐らく家の跡に建てられたんだ」

言葉無く立ち尽くす二人とは裏腹に、サリッシュは周辺を検分していた。


――ママ!!パパ!!

「!!?」

レッドは牛舎に顔を向ける。

「…火事?」

「というより、破壊に近い」

サリッシュは牛舎の煉瓦の不自然な割れ方に目を着けた。

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