第17話
もう一方から繰り出される金槌の軌道上に、レッドの頭があり、カサブランカは体を回転させた。
金槌が木屑を飛ばして、木にめり込む。
「あんた…本当に忘れちまったんだね――」
金槌を引っこ抜きながら呟く、その横顔は淋しそうに見えた。
「オヌエの牛舎横の平屋に行きな」
「…え?」
「あんた!」
車の影から目だけ覗かせていたタムタに、カサブランカは向く。
「は、はい?」
「この子、護ってやってよ」
武器をベルトに付けているホルダーに戻す。
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