第102話
「わざと踏み込んでるのよ?今、倒れないでね」
思わずレッドの横顔を凝視してしまう。
「……何か…思い出したのか?」
「何も」
丘に向かう緩く長い坂道。高度が上がるに連れ、風が強くなる。
さわさわと草花を鳴らす程度だが、風と風の間隔が短くなり、草花は右へ左へ忙しなく揺れていた。
その風にレッドの髪も靡く。傾いた太陽にキラキラと輝いて。
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