第98話

サリッシュはすっかり拍子抜けしてしまった。

「…何やってるの?」

「接客」

接客て…一瞬絶句する。


何気無くトレイを持つ手を見ると微かに震えていた。

懸命に隠している事が伺えた。


あれだけのことがあったのだ。

恐くないはずがない。


踏み込まれるの嫌がってる俺が、踏み込んでちゃ世話ないな


「そ…お疲れさん」

義務的に言い、カップを持ちコーヒーを一口啜る。

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