第94話

「行くんだろう?…ムーンが何者でも、今、ここにいるムーンも本物なんだから。……僕は訪ねてくるのを待ってるよ」

だてに歳はとってないからね。そう言ってにこっと笑った。


レッドはタオルで目頭を押さえた。涙が出てくる。

「ありがとう」


この温かさを覚えておこう……

今、感動して泣いている私も『私』なんだってこと…

忘れるな私


強く心に刻み付けた。

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