第88話

切っ先が背中で止まる。心臓の位置だと男は焦った。

「待て」

ズグ。剣は男を貫いていた。

レッドの方へ倒れない様、サリッシュは剣を抜くと素早く男の服を掴み後ろへ倒した。


確認するでもなく、レッドが歩けなさそうだと判断するとレッドを抱えて歩き出した。

「…いいの?」

「すぐ戻ってくる。レッドは気にすることない」

「…うん……」

レッドはサリッシュの胸に力無く顔を埋めた。

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