第83話

不意に血生臭い臭気が鼻先を掠めて、レッドは口を覆い俯いた。


頭痛がしてきて、「私はあなたたちを知りません…。帰してください……」頼む。


「ああ!?」

「アニキ、あれじゃないすか?海に落ちた衝撃で、よくいう記憶無くなっちまったヤツ」

後ろから好奇の声。

「おっ、記憶喪失か?」

「そうっす」


海に?

私が海で気が付いたのも…

流れてきた、から?

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