第82話

ピタリと歩みを止める。すっと目が据わる。


レッドと違う…血の、匂い……


それを追い、歩き、路地裏へ踏み込む。

地面に野菜や果物が転がっていた。

「…………」

暫く冷めた表情でそれらを見下ろしていたが、やがて足音を立てず、気配を殺し先に進み出した。


話し声が聞こえてきたので、影と同化するように壁沿いにゆっくり進んだ。


スウゥ――音も無く剣を抜いた。

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