第71話

レッドは月を見ていた。

サイドテーブルに置かれたハーブティーはすっかり冷めきっていた。


夢を見て、目覚めた。


『惜しいなぁ。その技術が欲しい』

男がニイィと笑って……

『ナァ――――?』


あれは…なんだったのだろう?

聞き取れなかった……

私の名前なのかも知れないのに


月を見詰めて何度も夢を思い返す。


口の動きも霞んでなぞれずに、目が覚めてしまった自分を少し恨む。

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