第29話

戦場で、俺は何度もあいつにどさくさ紛れに殺されかけた。


街の中でも狙われていた。


しかし、人の前…とかくオリシアの前では、善人を演じきる。


「俺はね、カリア。夜を長くするために魔王と組もうと思っているんだ」

「え?」

「…君、朝が怖いんだろ?怯えて悲鳴をあげればいいよ…朝が来るまで。朝だけは晴天にしてもらうのさ。俺は泣き叫ぶ君を見て嘲笑うんだ」

狂気の笑みを薄ら浮かべた。


  恐怖した。

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