第77話

~玲央side~


菜穂の家に入り、案内されるままリビングに入る。


「適当に座っててって…」


テレビの前のソファに座る。


周りを見渡すと、写真立てが飾られていた。

立ち上がってそれを見る。


小さい頃の菜穂か。

可愛いな。


何枚か竜介と一緒に写っているのがある。


「…まぁ、幼なじみだから一緒なの当たり前か」


「?玲央、何見て…

わー!あんまり小さい頃の写真見ないで!!」


「別に減るわけじゃないんだし」


「恥ずかしいの!!」


菜穂は写真立てを片す。


「その頃から竜介の事好きだった?」


「へ?」


「あ、悪い!らしくなかった…!

忘れて」


頭をかいてソファの方に座ろうとするが、

腕を引かれた。


「菜穂?」


「…確かに竜ちゃんの事好きだった。

だけど、今は…ちゃんと…玲央のこと、

好きだから…」


顔を真っ赤にしながら下を向いて俺に言う。

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