第71話

いつもの元気な亜夢が、恥ずかしそうに話す。


「なんか、亜夢。

凄い可愛い」


「バカにしないで…」


「そんな事してないんだけど。

それで、好きになったってこと?」


「…もともと、泉くん、flatとは別にモデル業メインの活動しててその頃からファンだったの」


「そうなんだ…ん?じゃあデート出来て良かったね」


「ずるくない!?私!!

だって、ファンなんだよ?それで…ずるいじゃん!!」


凄いグサグサと心に何かが刺さった気がした。


「菜穂ちんは、もともとファンとかじゃなかったじゃん。怜央くんのアタックの元こうなった訳じゃん。


私とは違う…」


テーブルに顔をつけて、いじけた様に言う亜夢。


「…で、私にどうしてほしいの?」


「何でデートしてくれたのか教えて欲しい…


何で誘ってくれたのか聞きたいけど、聞けない」


「…わかった」


その日は解散して、家に着き怜央にメッセを送る。


【泉君のことで聞きたいことあるんだけど】

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