第54話

「亜夢ー!!

あ、既読になる前にメッセ取り消せばいいんだ!」


亜夢から携帯を取り上げてメッセを見ると、同時に


既読 ちょっと早く会いたくなったんだ


「既読になったー」


前にこんな事あったような。


「良いじゃん。これぐらい

菜穂ちん、少しは素直になったら」


「何?素直って」


「好きになっているんじゃないの?

でも、立場的にそれを受け入れるのはどうかとか思っているー。

そうだよね?」


平然とした顔で正論を述べられて、少し戸惑う。


「私は亜夢が時々、本当はバカじゃないんじゃないかと思う時あるよ」


「こういう事に関しては、察しがいいのかもしれない」


ふふん。と偉そうに腕を組んで話す亜夢を見て笑う。


「威張らないでよっ」


「笑うなー!!」


【今から明後日からは泊まるホテルに来れる?】


玲央からのメッセを見て、亜夢とホテルに向かうが。


実は荷物の移動とか考えて、隣にしていたので徒歩5分ぐらいで着く。

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