キャラメルのように甘い…

突然の坊ちゃんアイドルの発言に驚いた朝。

「眠れなかった…」

今日日曜日で良かった…

来ないよね？

昨日の今日でバイト先に来ないよね？？

「はぁー…」

ため息をついてリビングに行くと。

「おはよー」

何故か竜ちゃんがうちの台所で朝ごはんを作っていた。

「え？何してるの？？」

「おばさん達が仲良く出かけるところに偶然庭で見かけて、朝ごはん頼まれた。俺、今日休みだし」

「そう…」

両親は仕事馬鹿であるけど、お互いのことは本当に好きらしい。

「オムレツ食べる？」

「うん…」

「昨日さ、菜穂のバイト先行ったんだけど、菜穂居なくて休憩中だった？」

「え、何時頃？？」

「17時前ぐらいかな」

昨日の事を思い出す。

いくら弱ってたからって、あの人の前で泣くとか…

「菜穂？」

「あー…休憩してた！」

「そっか」

何気ない会話しながらテレビをつける。

「本日のゲストは大人気アイドルのflatですー」

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