第14話

彼は食べ終わってもう一度私の所に来る。


「なぁ、昨日の竜ちゃんって花咲の彼氏?」


「違うよ。幼馴染」


「ふーん。でも、花咲は好きなんだよな?」


「はっ!?」


こんな出会って間もない人にバレるぐらい私、バレバレなの!?


「告らねーの?」


「告白して、気まずくなって今の関係壊れるぐらいなら言わない方がいいの。

この話もういいでしょ?早く仕事行きなよ」


「よくわかんねーけど、じゃあ行くわ。

また来るから」


そう言って坊ちゃんアイドルは去って行く。


あれ、私いつまで坊ちゃんアイドルって呼ぶんだろう…。


休憩中に彼の事をネットで見る。


「…工藤玲央、17歳の高校3年生。人気アイドルグループflatのセンター。

へぇ結構ドラマとかにも出てるんだ」


「花咲さん。玲央君の事調べてるんだー。

やっと彼に興味を持った?」


店長が楽しそうに聞くけども、


「いえ全く。名前を調べたかっただけです」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る