第51話
倉庫から少し離れた場所で煙草に火をつける
…――やっと、陽が退院出来た
久しぶりに倉庫で集まることも出来た
…2年前の時が止まったあの日からやっと今日から時間が進んだ気がする
「慎弥」
長かった今までの出来事と今後について考えていると名前を呼ばれた
振り返るとそこには翔が。
…お前も煙草か
翔は煙草に火をつけながら隣に来る
「…無事退院出来てよかったな」
白い煙をひとつ吐き出し言った言葉
翔も俺と同じこと思ってた
「ああ、」
遠くの街並みを見ながら応える。
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