Chapter Ⅱ

理由

第62話

――――私は、屋上を後にしてすぐ教室に鞄を取りに行き、家に帰った。



次の日学校に行っても、彼等に会わなかった。



その次の日も…そのまた次の日も…



彼等は私の前に一度も現れなかった。



…噂によると、学校には来ていないらしい。



ま、私には関係ないからいいんだけど。



日が過ぎるにつれて、蒼姫の事も忘れ始めていた…





――――…そして今日で、一ヶ月



私はいつも通り寝坊し、お昼近くに学校に来た。



今日もいつも通り過して、夜喧嘩しに行く予定だった。



……だけど違った。



私は最近、気に入った場所を見つけた。その場所は…図書室。



彼等に会った次の日から、屋上に行くのをやめ、図書室にした。



はじめは、保健室に行ったんだけど扉に手にかけた時…中から女の喘(アエ)ぎ声が聞こえたので、諦めた。



まぁ、どっちかっていうと本は好きなほうだしソファーとかエアコンも完備してあるから丁度いい。なにより此処は不良校だからか、図書室に来る人は誰も居ない。



とっておきの場所だ。



今日も教室には行かず、直接図書室に行く予定。



昇降口から図書室まで歩いていつも通り扉に手をかけ開けた。



ガラッ――



ピシャンッ



私は扉を開け、すぐ閉めた。

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