第48話
家の鍵を閉め、エレベーターで降り、出口に向かう。
マンションから出て、街に向かう私。
街までは徒歩で約8分くらいだからかなり近い。
街に近づくにつれ、賑やかな声が聞こえてくる。
私は、街に近づくと同時にパーカーのフードを深く被った。
そして、パーカーのポケットに手を突っ込む。
――――あっという間に街に着いた私は、早速喧嘩相手を探す。
……でも、喧嘩相手なんてすぐに見つかる。
「おい、紅狼じゃねぇか」
「ずっと探してたんだぜ。紅狼」
「俺ら、ずっとお前とヤりたかったんだよねー」
……ほらね。すぐに見つかった。
突然、私の前に現れた3人組の男。
私はチラッとソイツ等を上から下まで視線を動かす。
3人とも口やら鼻にピアスがジャラジャラ付けている。3人のうちの2人は茶髪の普通の体型で、残りの1人は赤髪で他の2人よりも体がデカく、力がありそうだ。
3人は私を見ながらニヤニヤしてる。
ソイツ等は自分達が勝てる、そう思ってるな。
でも残念。
「…いいよ。ヤろうじゃん」
男のような低い声でそう言い、私はソイツ等を引き連れて路地裏に向かった。
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