第31話

彼等と話したくないので赤髪の腕を払って、出口に向かう。


「おい。待て」



そう言って、私の腕を掴む金髪男。



「…何?」


振り返り冷たく言い放つ。



「お前の名前、なんだ?」


真剣な顔で聞いてきた。



…は?



『何で教えなきゃいけないの』


言いたくないんだけど

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