第25話
まさか、屋上に行くだけでこんなに時間かかると思わなかった、
―――数分前
『あのー屋上までの道教えてくれませんか?』
と私は、廊下で溜まっていた三人組の不良グループに尋ねた。
だけど、
「おい、あの女今、“屋上”って言わなかったか…?」
「あー言った言った。…あの女ヤバくね?」
…何?
私はただ「屋上までの道教えてください」と言っただけなのに、不良たちは顔を真っ青にしてコソコソと喋っている。
『…あのー屋じょ、「ダメだ!」』
…は?
意味がわからない。さっきよりもキツい口調で聞いた。
『屋上までの道、教えて』
そう言うと不良たちはさらに顔を真っ青にして次々にこう言った。
「…わりぃけど、そこは危険だから教えれねえ」
「あ、ああ…あそこは決まった人しか入れねぇんだよ、」
「…もし入ったら、いくら女でも無事には帰れねえよ」
無事に帰れない…?
どういう事だよ?
『意味分かんないんだけど。』
「とにかくそこはあぶねえんだ。わりーな、姉ちゃん」
そう言うと不良たちは去ってしまった。
――で結局、自分で探して見つけました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます