第9話
なんだ、さっきの奴らより強いかと思ったのに
全然“暇潰し”にもならない
「……っ、」
ソイツは地面に膝をつき悔しそうな表情をしていた
そりゃ悔しいよな
『じゃあな』
「っ、おいまてっ」
悪いけどくたばってる相手には興味はない
こっちは話より喧嘩がしたいんだから
もうコイツらには用はない
引き留めようとする声を無視しひらひらと手を振りながらその場を後にした。
…―――まさか、この出会いが運命が変わるきっかけだったことに“私”は知らない
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