第66話

もしかして私だけ知らない感じ?


グラスを置いて壮輔がくれた料理に手を伸ばす。


とにかくご飯を食べることにした。


すぐに空になったお皿に次々料理を盛り付け口に入れる。




「んな拗ねんなって」


私の食べる姿をみて大我が話しかけてきた。


『…拗ねてないし』


視線を向けずにただ料理を食べ続ける。


「そんな食うと腹壊すぞ」


竜が私に注意する


『うるさい』


だけど元はと言えば竜が原因なんだから。



「…完全に拗ねてんな」


『だから拗ねてないって!』


顔を上げて大我を睨みつけた。


はいそうですよ、本当は拗ねていますよ。


だって理由がわかんないから。


みんな何も言ってくれないじゃん。

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