第55話

『なに?言いたいことあるなら言ってよ』


腕組みをして構えた。



「…はああ、」


だからため息つかないでよ。




―――はああ、、


竜だけかと思ったらみんなもほぼ同時にため息をついた。



ブチッ


私の中で何かが切れた。


カゴの中から“野球ボール”を掴み、右手で上に投げてキャッチしてまた投げてを繰り返す。



『……今から私が遊んであげる』


ニッコリと笑みを浮かべた。


途端にメンバーの顔が真っ青になる。


竜以外のみんなは顔をひきつらせた。


『さーって、何して遊ぼうかねえ…みんな何がいい?』


ニコニコしながらもう一度聞くと更に真っ青になり、後退りしだした。

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