第51話
鬼の形相の大我を涙を拭きながらみているとピンときた。
鬼退治!!
迫ってくる大我を無視して立ち上がりまわりを見渡した。
「は、はづき…?」
圭が私の名を呼ぶけど今はそれどころじゃない。
大我の横を通り過ぎテーブルの上にあるご馳走を全て見てまわる。
えーっと、豆豆豆豆豆……
んーない。
枝豆はあるんだけど痛くないから無し。
でも他にないな…
『ん゛ーー』
「……そ、総長どうしました?」
料理の前で悩んでる私にメンバーが近寄って来た。
『やっぱりない』
「?何か食べたいものでもあるんですか?今すぐ注文しますよ」
そう言ってポケットから携帯を取り出してきた。
『豆がない』
「……え?ま、豆?」
『そう。鬼退治の為に豆撒きしようと思うんだけど肝心の豆が無いじゃん?だから別の豆にしようと探してるんだけど……枝豆しかないんだよね。でも枝豆って痛くないじゃん。もっと硬いのが欲しいのに、』
当たると痛いやつがいいの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます