第48話
そこにはいくつもの空になった缶が机の上や床に転がっていた。
ざっと見て4、5缶はある。
あんな短時間でよくあんなに飲めたよね、逆にすごいわ。
それに大我の手の中にもビールが。
……飲み過ぎ。
そんな大我に一言言いたいことがある。
いや、言わなきゃいけない大事なことがある。
「……な、なんだよ」
じっと見つめる私に大我の顔が引きつる。
『…ねえ、大我』
「だからなんだよっ」
ビールを持つ手にグッと力が入ったのが目に入る。
そんな大我の姿に私はニッコリと微笑んだ。
『……大我って未成年、だよね?』
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