静かになったしいいやほっとこ。

もぐもぐご飯を食べてると今度は圭がグラスを持ってやってきた。

「はい、葉月の好きなレモンティー」

『ありがと』

受け取りひとくち口にする。

『はあ、美味しい』

「ほんと好きだよね」

『最高だよ、圭も飲む？』

「うん飲みたい！」

きゅんっ

圭の笑顔可愛すぎる。

そんな笑顔されたら抱き締めたくなるよ。

ほんと仔犬みたい。

グラスを圭に渡す―――ﾋｮｲｯ

「『あ』」

私の頭上から伸びてきた手によってグラスは奪われた。

思わず後ろを向く。

グラスを奪った犯人は竜だった。

「…竜！何で取るのさ！」

圭が竜を軽く睨む。

『そうだよ。何で取るの？』

「これは葉月のだ。欲しかったら自分で淹れて来い」

そう言ってグラスを置き、席に着いてご飯を食べ始めた。

「………竜のケチ」

圭を見ると頬を膨らませて怒っていた。

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