第41話

「おい俺の唐揚げ盗るなよっ!」


戦場の中から大我がズカズカとこちらに向かってきた。


……え?盗った??


ズカズカとやって来た大我の視線の先は――…



「……もっと食うか?」


竜だった。


「おい聞いてんのか!」


大我が竜に迫る…が、


「次何にする?」


空になった私のグラスを持って飲み物を取りに行こうとしていた。


「テメェ聞けよっ!」


「…何が欲しい?」


『……じゃあさっきと同じの』


「わかった」


ふわりと笑みを浮かべた竜に私も笑みを浮かべ返す。


「おいいいぃ!!葉月も俺をシカトするのかよ!」



ああ、もう……


「『…うるせえ(ぞ)、大我』」


あ、見事に竜とハモった。

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