第39話

全く意味がわからないんだけど。


『みんな大丈夫…?』


とりあえず聞いてみた。


「……何でもねえ」


『ならいいけど、』


まあ壮輔がそう言うのなら何もないんだね。よくわからんけどいっか。


「よしっ総長、挨拶しよーぜ!」


変な空気を切るように大我がさっきの顔とは打って変わって笑顔でこちらを見た。壮輔も圭も笑顔になる。


『わかった』


立ち上がりみんなを見ると視線が私に集まった。


『今日は私の為にこんな豪華なお祝いをしてくれてありがとう凄く嬉しいよ。…それに私だけじゃなく、たける彰宏あきひろたちも私と同じ高校生。入学おめでとう』


「「「おめでとーー!!!」」」


私に続き、みんなも声を上げる。



「「あ、ありがとうございますっ!!」 」


猛たちは一斉に立ち上がり頭を下げた。


今日は私の為って言ってるけど本当はコイツ等のお祝いでもあるんだよね。


だって鷹蓮ウチは家族だから。

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