第6話

「……“それ”で行くの?」



棚からインスタントコーヒーを手に取り、マグカップにお湯を注いでカフェオレを作っていると朝ごはんをテーブルに並べながら私の髪を視線で指した。



『…どうしようかなと思ってる』


髪に触れパラパラと落とす。


すると部屋に入る太陽の光で白く光った。


ブレザーに明るい白が足されていく。



『“金髪”はさすがに目立つよね、』


いくら校則ゆるくてもさすがにこの髪色はまずいか。



…―――私の髪は今白に近い金髪にラベンダーピンクのインナーメッシュをいれている。



「……金っていうより白だから結構目立つわよ、何も用意してないの?」


『してない』


髪の事なんて忘れてた。

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