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帰り際あの人が微かに聞こえる声で吐いた言葉を俺はしっかりと耳に入れていたんだ。
『俺達の様にはなるなよ……』
親父とあの人の関係はもう修復される事はないのだろうか…
俺も二人と同じ様に心に引っかかったまま、これかも生きていくのだろうか…
何て事のない何時もの週末に、何もする事もなく家にいた俺は、バタバタと廊下を走る音に怪訝な顔をした。
おいおい、空と海か?
嫌、あの二人が居る訳が無いし…
昔足音の煩い二人が姉様に怒られて居た事もあったと思い出し、一人笑みを浮かべた。
けれど、その足音が俺の部屋の前で止まった様な気がして、そっとドアを開けた。
「謙君!おはよ!」
「はぁ?何してんだお前」
俺の前に懐かしい緑の恐竜のぬいぐるみを脇に抱えて俺よりもデカくなった海が目の前に居た。
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