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夜部屋のドアをノックする音とゆっくりと開かれたドアに目をやる。
「今良いか?」
兄様の事だろうと思い、既に部屋へと入って来ているヤツに目を向けたまま、頷き返せば
「あのさ…返事聞きに来たんだけど…」
いつもと違うテンションの低さと、予想していなかった言葉に、一瞬にして心臓が飛び出して来るのではないかという状態に陥り、言葉を発する事も出来ずに、ただ視線を合わせているだけの状態が、ほんの数秒続いたが、それに耐えられなくなったのは、私ではなくアイツだ。
「…ごめん、やっぱりなかった事に」
「ダメ!」
とっさに出た言葉はそんな意味を持たないむしろ否定するような言葉で…
「えっ?」
「あっ、違う…そうじゃなくて…付き合うのは…」
「……」
「兄様が帰って来るまで待ってて……」
自然に溢れた笑みに目の前のアイツは自身の髪をぐしゃぐしゃしながら、何度も頷いて
「よっしゃー、兄様ぜってー見つけてやっからー!」
そんな二人のやり取りが行われている一方で…
「ひょん…僕達やっぱり…」
「うん。そうだね、そうしよう…」
二人が既に決断を下していた事を俺達は、まだしらなかった。
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