※俺たちの知らない… 

98

夏休みが終わる少し前、予定通り海人、北斗の二人は戻って来た。


兄様からの連絡がつかない事は俺達のグループのメッセージ内を見れば直ぐにわかる事だった。


あえて誰もその事には触れず…


二人からもその事には触れてこなかったから…


けれど、帰って来ての一番最初の言葉は


「「兄様!?兄様どこですか!」」


後に聞いた話だと、日に何度となく姉様には状況を確認していたそうだ。


露骨に表だって俺達に、聞く事をしてこなかったのは、二人の優しさからなのか、はたまた…


「おかえりなさい…」


首を縦に振る事の出来ないこの状況に、久しぶりに全員揃うはずの今日、兄様だけが…

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