第13話

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「外出2時間で、2千円って…」


桜井さんから受け取った1000円札2枚を広げて見る。


「私、良くしてもらいすぎてない?」


自分の両頬を抑えて私は改めて今の現状を考え直す。


そもそも何で桜井さんは、私との嘘交際を始めようと思ったのだろう。

ってか、私で良かったのかな?


「他に適任な人絶対いたでしょ」


持ってきたダンボールの中から出てきたのは家族写真。


「私が、頑張らなくちゃ…!」


写真立てを立たせて棚の上に置く。

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