第10話
「好きって言ってくれたら付き合う」
ちょっと意地悪だけど……。
やっぱり好きって言って欲しいんだもん。
そう思ってニコニコしながら待ってたら後頭部をグッと引き寄せられた。
そして再び唇が重なって……。
「俺からの愛情表現。 意味は好きってことで。これで勘弁して?」
唇が離れたと同時に秀ちゃんはそう言った。
「……え?」
「キスが好きって言葉の代わり。梨子のこと好きだけど、好きとか愛してるだとか、恥ずかしくて言えそうにないし」
ふて腐れたように俯いた秀ちゃんは耳まで赤くなっていて。
「しょうがないなぁー」
なんて言って抱きついた。
私の初めての彼氏は
ひねくれ屋で、
シャイで、
ちょっと強引で。
とっても可愛い人で決まりです。
fin
「今までどうして冷たかったの?」
「そんなの喋る度に緊張してたからって分からないわけ?」
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