第二章

任務を与えられちゃったよ

第89話

あたしは何の迷いもなく扉を開けた。




ーパンッ



あたしが理事長室に足を踏み入れた瞬間大きな音が鳴った。




そこには音の原因であるクラッカーを持った男の人がいた。



「ようこそ!碧海へ!歓迎するよ黎恩」



そう言って扉の所で唖然としているあたしの腕を引っ張り中に入れ扉を閉めた。



「君の事は禅から聞いてるよ」



組長さ…パパから?



何で呼び捨てなの?



「あっ。因みに禅とは幼馴染で同級生だから」



嘘!




だって、白髪一つもなく綺麗な黒髪で顔も20代に見える。




やっぱりイケメンはイケメンを呼ぶのか…



「立ち話もなんだから、そこの座って」



理事長は一人掛けソファを指した。



あたしはそれに従い座った。



「そう言えば自己紹介がまだだったよね?俺は此処の理事長をしている松谷 雷(まつや らい)だよ。呼び捨てで呼んでね?」



最後にニコッと笑顔を向けてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る