第84話

居間につき、襖を開け中にはいった。




「「「「似合ってる…」」」」



あたしの方に視線を向けながら言ってきた。




双子はご飯に夢中。



恋斗は何食わぬ顔でご飯を食べていた。



「キャー!女の子に見えないわ!」



楓ちゃん、何気にそれ傷つきます。




「イケメン…俺より…」



またそれか!引きずり過ぎだろ。




「セーラも着せて見たいですね」



あたしは着せ替え人形じゃないですよ?




「こりゃ女にモテモテだな」



いや、あたし女だよ!



女にモテても…複雑。




「……」


恋斗はご飯を食べ終わったのか、無言で居間から出て行った。

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