第82話
「あぁ、黎恩。制服はどうする?一応女子と男子の制服を買ったが」
いやいや。
あたし女だよ。男の制服はいらないでしょ!
「親父!ナイスだ」
矢雄斗はガッツポーズしていた。
「あたし、学ランの方で行って欲しいな~」
「は?何言ってんだよお袋!セーラに決まってんだろ!」
次は楓ちゃんと矢雄斗が言いあいを始めた。
もうどっちでもいいよ。
「矢雄斗!よく考えてみなさい。男装すれば黎恩ちゃんに変な男が近寄ってこないのよ?」
楓ちゃんが説得をし始めた。
いやいや、そんな事で納得する訳な…
「そうだよな!お袋頭いいな!」
納得しやがったぁあ!
馬鹿にも程があるだろ!
それに男なんて寄ってこないし。
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